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ある日、アルカディア国周辺を彷徨っていた女は、薄氷色の虚ろな瞳で荒れ果てたアルカディア国を見つめていた。
雷神の血を引いた第一王子 レオンティウス と、残酷な死神に憑かれた第二王子 エレフセウス の戦いが繰り広げられているため、アルカディア国は本当に酷い光景だった。
「死神vs雷神か…。どっちが勝つのかはMoiraのみぞ知るってところか…」
その女は戦いには参加せず、アルカディア国の行く末をただ見つめていた。
そう…女は狡猾だったため、戦うことを避け、戦火が届かない安全な場所にいたのだ。
そして、その狡猾な女に天罰が下るときが来た。
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