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ロマノフ「…取りあえず本題に戻すぞ。」
ロマノフ先生は椅子に座りながら言う。
ロマノフ「多分その青年は“異次元トンネル”を通ってきたのじゃろうな…。」
アメリア「何ですか、それ?」
ロマノフ「うむ、わしも文献でしか読んだ事がないからよくは知らぬが、世界の硲に住む『クレスト』とかいう者がちょこちょこと悪戯をしてな、それで出来たものが“異次元トンネル”らしいんじゃ。」
皆は言葉を無くした。
しばらくして、ユリが口を開いた。
ユリ「じゃあこの人は、異世界人?」
ロマノフ「そう言う事になる。」
レオン「帰る方法は無いんですか?」
ロマノフ「残念じゃが、一度異次元トンネルに入ったら最後、帰る事はほぼ不可能じゃ。トンネルは神出鬼没じゃからな。」
全員、言葉を無くした。
そんな中、青年の指がピクッ、と動いた。
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