目が覚めるとそこは……。

10/13
前へ
/200ページ
次へ
ロマノフ「…取りあえず本題に戻すぞ。」 ロマノフ先生は椅子に座りながら言う。 ロマノフ「多分その青年は“異次元トンネル”を通ってきたのじゃろうな…。」 アメリア「何ですか、それ?」 ロマノフ「うむ、わしも文献でしか読んだ事がないからよくは知らぬが、世界の硲に住む『クレスト』とかいう者がちょこちょこと悪戯をしてな、それで出来たものが“異次元トンネル”らしいんじゃ。」 皆は言葉を無くした。 しばらくして、ユリが口を開いた。 ユリ「じゃあこの人は、異世界人?」 ロマノフ「そう言う事になる。」 レオン「帰る方法は無いんですか?」 ロマノフ「残念じゃが、一度異次元トンネルに入ったら最後、帰る事はほぼ不可能じゃ。トンネルは神出鬼没じゃからな。」 全員、言葉を無くした。 そんな中、青年の指がピクッ、と動いた。
/200ページ

最初のコメントを投稿しよう!

70人が本棚に入れています
本棚に追加