遠く…そして、近く…

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まさか、和美と空港で会うとは思わなかった。やっぱり、お互い、思ってることは、一緒なんだなって思った。 和美が旅立つ時に約束したこと…すぐに答えが出るとは思わなかったけど、こんなにも切なくなるなんて。 話したいこと沢山…あった。 和美は、前とは、少し変わっていた。向こうに行ってから、何かあったのだろうか…。少し、大人になっていた。 和美と空港を出て、車で、俺のアパートに向かった。 向かってる最中に何故か、今ひとつの記憶が蘇ってきた…彼女と、海で話したこと。一回目に会って、俺が、 『良かったら、付き合って下さい。』って、彼女をビックリさせちゃったこと。彼女は、『まだ、一回目だからさ…わからない。😅』しつこいくらい、俺は、付き合って下さいって言ってた。彼女も同じように『まだ、一回目だから…😅』って、言っていた。その時は、彼女の事しか、考えてなくて、何故か俺は、彼女にキスをしようとしていた。…彼女にぶたれてもいい。彼女の傍にいれるなら。彼女の支えに、彼女の心を癒したい… 彼女は、拒み、『付き合ったらね』って言って、そっぽを向いた。でも、気付けば、俺は、無理矢理キスをしていた。彼女は、嫌がらなかった。その後、彼女を抱き締めて、『まだ会ったばっかりでお互いまだ何も知らないけど、俺、和美の事好きだから。』 『ありがとう。』彼女は、一言そう言った。
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