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久しぶりの…彰の部屋。あの頃とちっとも変わってない。二人で行った時のお揃いのストラップ。
懐かしい物ばかり。思い出に浸っていたかった。
『和美?どしたの?💦』
『ううん😅懐かしいなって思って😃』
『だね😃あ!これ覚えてる?😃』
彰が指差した写真…そう、初めて二人で旅行したときの写真だった。
『うん😃もちろん😆👍』
一緒に居たときには、凄く楽しくて、ずっと傍にいるんだって思ってたけど、今は、ただの思い出になってた。
『和美😃また、行こうよ😆』
『…』
『ん?💦和美?💦どしたの?』
『…ごめん』
『え?💦』
『返事できない。…ごめん。』
『どして?💦』
『…ごめんね。私たち、別れた方がいいよ。』
『え…』
『離れてて、分かったの。ここに来るまでは、凄く彰に会いたくて、仕方がなかった。でも、それは、ただ、現実から逃げてただけ…。どこか拠り所が欲しかったというか、思い出に浸っていたかったんだと思う。』
『好きな人できたの?』
『ううん。できてないよ。彰が、一番好き…でした。』
『そっかあ。』
『本当、ごめんね…。ニューヨークに戻るね。』
彰には、本当にごめんとしか言えなかった。
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