雲雀 恭弥

2/2
前へ
/4ページ
次へ
仲間なんて必要ない。 群れるのも、群れを見るのも嫌だ。 仲間と笑顔で群れるのも、君の弱虫を隠すためだろう? ほら、悲しいだろう? いなくなってしまったから。 僕は涙を落とさないよ。 仲間なんていないから。 ほら、つらいだろう? 我慢しないといけないから。 僕はやりたい放題だよ。 仲間なんていないから。 僕は誰より強く。 僕は誰にも縛られず。 僕は誰より自分を信じ。 僕が僕であるために。 だから僕は孤独になる。 全ては僕のため。 僕は底無しに強くなる。 僕より上を行く者は、僕が自身の力で押し潰す。 上はいない。 下は屍。 横は今から咬み殺す。 だから頂点は僕一人。 一生誰も僕を掴むことはできないだろう。 僕は雲だから。 天涯孤独の孤高の浮雲だから。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加