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政宗は激しく口づけをすると、強引に反対側に首を捻らせ、
「あっち向け小十郎」
と耳に囁く。
小十郎の口内を犯した舌が糸を引いて耳を舐めるので、
右頬に涎が垂れる。
政宗はそれを辿ってまた口を犯す。
『あっち』とはどっちなのか。
朦朧とした意識の中、毎夜小十郎は思う。
蝋燭の明かりから遠ざけられたかと思えば、
『あっち』を向けと言われると、また蝋燭の方向を見ることになる。
「っはっあっ!!政宗様っ!!お手を……汚れ…っ…!!」
その答えを出されまいとか、政宗は小十郎のマラを扱く手を速める。
「ああ、沢山出せよー。俺のアイの比に値する量をなぁー」
「だから、お手を……っ」
小十郎の昇天を間近にすると、冗談交じりに嘲り笑って光景を楽しむ。
少しの震えを察すると、扱く陰茎を小十郎の身体に向け、汗で照る身体に放射させる。
「手が、何だっけ?」
勿論意識の飛んだ小十郎からは、その問いかけの答えは返らなかった。
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