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「そんな事ない!!ありがとう!」
俺はコンビニ袋の中を見れば俺の好きな、焼きそばパンと鮭おにぎりに辛子明太子おにぎり、更には生クリームプリンまで入っていた。
「俺の好きなもんばっか…」
「あ、マジで?」
良かったと微笑む笑顔が俺の胸を掻き乱すなんて彼は気付かない。
「ありがとな!!」
俺も精一杯の笑顔で彼を見返した。
「どういたしまして。…俺もまだ仕事終わらないんだよな」
「雅俊も終わらないのか?」
社内一の成績の彼が苦戦する仕事…。
俺なら逆立ちしてオクラホマミクサーを踊っても終わることは無いだろう。
「嘉弘がそんな顔するなよ」
ニッコリ笑う彼。
…胸の奥が熱い。
「じゃ、頑張れよ」
ポンポンと頭を叩き、雅俊が自分のデスクに向かった。
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