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「今の夢はね、大人が遊べるおもちゃを企画して世に出すことなの」
「それって、どんな」
圭一はさして興味もなさそうに質問しながら、バームクーヘンを割り箸でつまんだ
なんでも手づかみで食べたい野生なわたしとは真逆で、圭一はポテトチップスでさえ、割り箸で食べるのだ
例え聞き手がいなくとも、夢の話を語り出したら止まらない
「あのね、社会人になると、友達と頻繁に遊ばなくなるでしょ?それがわたしは寂しいの」
圭一は窓際に腰かけてコーラをイッキ飲みする
「でね、なんかハマれる遊びがあればそれをする為に自然に休日は集まるかもしれないでしょ?なんてゆうか、中学校の時に放課後やりまくった大貧民とか、大学生の麻雀みたいにさ」
パラパラと雑誌を読み出す圭一
「いつでも繋がれてて、暇さえあれば集まりたくなって、時間を忘れる位楽しくて盛り上がって、おばあちゃんになっても出来る、そんな遊びを創りたいの」
雑誌を見ながら圭一は言った
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