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ひろひろ様
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そして、フィーネ姫と顔合わせの日となった。
場所は、フィアレイク国の中枢に位置する王城……そこの、一角に設けられている小さな庭園が二人の会う所。
色鮮やかな花が咲き誇り、風が吹き抜ける度、花弁が宙を舞う。
そんな幻想的にも思える光景の中、彼女はそこに居た。
身を包む純白のドレス、何の飾り気も無い小さなティアラ……風が吹き抜ける中、腰まである金色の髪を靡かせ佇んでいる。
レインは一瞬にして恋に落ちた。
『あっ、あの……貴方がレイン、様……ですか?』
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