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本当は出版されるのは嫌だった。
この話は私の妄想・願望・現実のごちゃ混ぜ小説だったから。
いわば私の妄想日記なのだ。
だが木村さんの熱い説得とヘビのようなしつこさで、とうとう私の根負けという形で出版に至った訳である。
当時大学生だった私は、あんまり売れようが売れまいが無関心だったのだが…
思いの外『春』は売れてしまい賞まで取ってしまったのである。
それから他の出版社からも依頼を受ける様になってしまった。
気が付けば現在はそこそこ人気のある恋愛小説家になっていた。
ペンネームを使った為、私が小説を書いてるとは知らない知人も多い。
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