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プルルルルップルルルルッ…
電話がなった。
皆その音に凍り付いた。
イヤーな予感がし、ナンバーを確認。
「うわっ。」
思わず声が…
これから納入に行く印刷会社からだ。
印刷するところでもあり、お仕事を頂いてるところでもある。
「せ~んぱ~い~」
皆の視線が突き刺さる。
社長は、とっくに帰ってるし2番目の責任者である私が出るしかない。
「大丈夫よ。きっと納入が遅いから催促の電話よ。」
そう言って恐る恐る電話に出る。
「はい、△△デザインオフィスです!」
「あっ○○印刷ですー。」
「お世話になってます。遅くなって申し訳ありません。これから納入に行き…」
「ごっめーん、雫ちゃん!修正入るページでてきちゃってさ。担当者が明日にならないと捕まらないのさ。印刷明日に伸ばしたから、申し訳ないけど出てくれないかい?」
嫌な予感的中。
なんでいつもこうなの?
大切な時に邪魔される。
その度に、この仕事が嫌になる。
でも、好きな仕事。
しょうがないと、いつも心に言い聞かせる。
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