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「ええ、かしこまりました。では明日ご連絡お待ちしてます、失礼します。」
ガチャッ
受話器を静かに置いた。
その手は置いた瞬間握りこぶしに変わっていた。
「せっ先輩!?今、明日って…」
「うん。修正入るみたい。先方明日にならないと捕まらないないんだって。明日は私が出るから皆は休んで!!」
「でっでも明日先輩は…」
「いーの、気にしないで!いつもの事だし、ほらっ仕事も終わったんだし帰りましょ。お疲れ様!」
心配掛けまいと、わざと明るく振る舞い帰り支度を始めた。
それを見た皆は、申し訳なさそうに支度をし帰り始めた。
最後に瑞季と二人きりになった。
「先輩、なんでいっつもこうなんでしょうね?」
「しょうがないのよ。こういうものよ。あっ連絡しておかなきゃね。」
「彼氏さん、怒るんじゃないですか?」
「大丈夫よ、子供じゃあるまいし。私の仕事理解してくれてるから。(と思うんだけどね…)」
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