フラれる時

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不安を抱えつつ携帯を取出しボタンを押した。 トゥルルルル…トゥルルルル… (時間も時間だし、寝てるかな…) カチャッ 「もしもし…雫か?なんだよ、こんな時間に。」 「あっごめん、寝てた?そうだよね、この時間だし。」 窓に映る私の顔が、明るい声とは裏腹に引きつっていた。 「なした?明日早いんだから、寝ろよ。」 「その明日なんだけど…ごめん!!仕事入っちゃって行けなくなったの…」 「………マジかよ。」 向こうの声が急に低くなった。 しばらく沈黙が続いた。 この後の展開は、なんとなくわかった。 なぜなら私がフラれる時必ずこういう場面になるからだ。 「もう終わりだな…俺達」
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