24人が本棚に入れています
本棚に追加
不安を抱えつつ携帯を取出しボタンを押した。
トゥルルルル…トゥルルルル…
(時間も時間だし、寝てるかな…)
カチャッ
「もしもし…雫か?なんだよ、こんな時間に。」
「あっごめん、寝てた?そうだよね、この時間だし。」
窓に映る私の顔が、明るい声とは裏腹に引きつっていた。
「なした?明日早いんだから、寝ろよ。」
「その明日なんだけど…ごめん!!仕事入っちゃって行けなくなったの…」
「………マジかよ。」
向こうの声が急に低くなった。
しばらく沈黙が続いた。
この後の展開は、なんとなくわかった。
なぜなら私がフラれる時必ずこういう場面になるからだ。
「もう終わりだな…俺達」
最初のコメントを投稿しよう!