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やっぱりーー
「前から言おうと思ってたけど、お前仕事と俺どっちが大切なんだ?いつも仕事で潰されるじゃないか!俺、お前のやってる事さっぱり理解できない!もう、うんざりだ!他の女と行ってやるっ!!」
ガチャッ
子供だった。
最後のヤケクソな一言が特に。
あまりに早口で言われ切られてしまったので、思わず携帯を見つめてしまった。
「先輩…凄い声でしたね…」
「聞こえて…たよね。いーの、いっつも別れる時こんな感じなんだ。あーぁ、今まで最長の1年続いたのに。理解してくれてると思ってたのに…」
言い終わると同時に一筋の涙がこぼれた。
それを見た瑞季は抱き締めてきた。
「先輩!今夜はガッツリ飲みましょ!」
「明日仕事なんだけど…」
「じゃぁ程々に!愚痴なら聞きます!スッキリしちゃいましょ!」
そうして私達は夜の街に繰り出した。
結局朝まで飲んでしまい、出社したのは昼過ぎ。
その後印刷会社から修正はないと連絡が入り、工場に納入した…(怒)。
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