395人が本棚に入れています
本棚に追加
/365ページ
「わしは、木下秀吉なのだ!」
………話しを聞くと、この人も僕と同じ一年生らしい。
でも、体育館が見つからなくて楠木に登って探してたんだって……やっぱり猿?
「んでさ、わしはな、ある人を探してこの学校に来たのだ」
話し好きだね。
でも、今それに付き合っている時間はないんだ。
「それよりさ、さっき『見つけた』って言ったよね?」
「あぁ、言ったなそんなことも」
「それって体育館のこと?」
「……そうだ!」
そういうと木下君は僕を置いて走り出した。
「ち、ちょっと、どこ行くの?」
「体育館に決まってるだろぉぉ!置いてくぞぉぉぉ長政ぁぁ!」
いきなり呼び捨て……でも、悪い人じゃなさそうだし、まぁいいか。
最初のコメントを投稿しよう!