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僕の名前は浅井長政。今年から…正確には今日から待ちに待った高校生活が始まるんです。
昨日は緊張してあんまり寝れなかったな、とか考えながら体を起こし、眠たい目をこすりながら時計を探した。
えーと今の時間は……7時16分か……何か普通だな。
こういう時は、急がなきゃ遅刻するっていう時間なはずなんだけど……小説の読みすぎかな。
とりあえず着替えようかな、しばらくしたら来るだろうし。
何が来るかって?…そのうち分かるよ。
ジャージを脱いで制服に着替える。
タタタタタッ……バンッ
「お兄ちゃん、おはよう//」
「あぁ、おはよう」
勢いよく部屋に入ってきたのは妹の江与(えよ)。背中まで伸ばしたストレートな髪に、140もないであろう身長。
顔は…童顔ですごくかわいい。
兄である僕が言うことだから少し身内贔屓かもしれないけど、それを差し引いても全然かわいい。
「降りようか」
「……うん……お兄ちゃん、抱っこ///」
うん、かわいい。あまりに可愛かったから抱き上げて頭を撫でてあげた。
「……うにゅ//」
……ダメだ、このままだとシスコンになっちゃう。僕は泣く泣く撫でるのを止めて、リビングに降りた。
もちろん抱っこはしたままだけどね。
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