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リビングに入ると妹の初(はつ)がひょっこり顔を出した。
「兄さん、おはよう」
「うん、おはよう」
初は……普通の女の子かな?髪は江与ほどではないけどロングで、身長も150くらい。
でもすごくかわいい。かわいいっていうよりきれいって言うべきかな?
「朝食の用意は出来てます。いただきましょう、お兄さん」
「うん、食べようか。……いつもありがとう、初」
「……いえ//」
言い忘れてたけど、初は家の家事全般をやってくれている。
理由は……大したことじゃないんだけどね、両親が離婚したんだ。
金銭的な問題で、会社の社長だった父さんについていった。
まぁ忙しいから滅多に帰って来ない。それで今の状況になってるんだ。
初はしっかり者だけど長女じゃない。
長女は……わがままお嬢様、茶々(ちゃちゃ)。
・・
それは、みんなを待たずにすでに朝食を食べていた。
「……おはよう、茶々」
これでも自分は優しい方だと自負してるつもりだ。
茶々が全員揃う前に食べていたことぐらいでは怒ったりしない……多分ね。
「あら、兄様ではありませんか。お寝坊ですわね」
「……うん」
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