創立・戦国学園

3/6
395人が本棚に入れています
本棚に追加
/365ページ
リビングに入ると妹の初(はつ)がひょっこり顔を出した。 「兄さん、おはよう」 「うん、おはよう」 初は……普通の女の子かな?髪は江与ほどではないけどロングで、身長も150くらい。 でもすごくかわいい。かわいいっていうよりきれいって言うべきかな? 「朝食の用意は出来てます。いただきましょう、お兄さん」 「うん、食べようか。……いつもありがとう、初」 「……いえ//」 言い忘れてたけど、初は家の家事全般をやってくれている。 理由は……大したことじゃないんだけどね、両親が離婚したんだ。 金銭的な問題で、会社の社長だった父さんについていった。 まぁ忙しいから滅多に帰って来ない。それで今の状況になってるんだ。 初はしっかり者だけど長女じゃない。 長女は……わがままお嬢様、茶々(ちゃちゃ)。 ・・ それは、みんなを待たずにすでに朝食を食べていた。 「……おはよう、茶々」 これでも自分は優しい方だと自負してるつもりだ。 茶々が全員揃う前に食べていたことぐらいでは怒ったりしない……多分ね。 「あら、兄様ではありませんか。お寝坊ですわね」 「……うん」
/365ページ

最初のコメントを投稿しよう!