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長い長い廊下を走り抜けて玄関までたどり着く
重い扉を全身で押して開けば、外は大雨……
──こんな災難ある?
こらえてた涙が一気にこぼれた
「しかも、、帰り道分からないよ」
とりあえず一歩踏み出す
冷たくなる体が震え出して走ろうとしても上手く動かない足…
────ポツポツ
いきなり傘にぶつかる雨音がする
あれ?…ふと見上げると、そこにいたのは────平泉だった。
「最後の最後まで何なんですかっ」
私は平泉を突き飛ばす..
よろける平泉と、地面に飛ばされた傘…それと私──3つの影が雨に濡れる
スッと傘を拾い私に傘を差し出す平泉…
私は疑いの目で平泉を睨み付ける
[虹色公園までお送りします]
「いいですっ」
[帰れないでしょ?…その体じゃ]
「誰のせいだと…」
[だから私が責任を取ります]
なんでだろう…
─どこからか平泉を信じる心が生まれて、そのまま車に乗り込んだ
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