《時をかけるオッサン》

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今井 「(頭を抱えて)どうしてこんな物を作ってしまったんだ。自分の才能が憎い」 鶴見 「結局自慢か?」 安原 「やめましょう」 一同 「え?」 安原 「誰も行きたがらないんですから、今無理してタイムトラベルする必要はありませんよ」 リサ 「うん、それもそうですね」 春菜 「ダメよ! 管理人、責任取ってお行きなさい」 今井 「やっぱり私ですか?」 鶴見 「いや、管理人さんが行く事ない。そんなにゴチャゴチャ言うなら……コンツェルン! お前がお行きなさい!」 春菜 「私?」 美智子 「(鶴見に)バカな事言わないで」 安原 「お嬢様にもしもの事があったら、どう責任を取る?」 鶴見 「俺に責任はない。責任を取るのはタイムマシンを作った(今井を見る)」 今井 「(慌てて)ダメです! 如月さんは搭乗禁止です!」 春菜 「(ホッとしつつ)残念だわぁ」 リサ 「最初から行くつもりなんかなかったクセに」 春菜 「そんな事ないわよ。いいわ、私が行くわ!」 春菜、美智子と安原の背後に回り込み、二人に止めろと言わんばかりである。 リサ 「言動が伴ってないけど」 美智子 「(とりあえず春菜を止めて)お嬢様、いけません!」 春菜 「朝日奈にあんな事言われて黙ってろと言うの? 行かせなさい!」 安原 「お嬢様、帰って来れなくなるかもしれないのですよ!」 春菜 「分かったわ。そこまで引き止めるなら」 鶴見 「何だ、この三文芝居は」
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