《時をかけるオッサン》

12/33
前へ
/39ページ
次へ
春菜 「そこよ! 私にとっては大問題よ!」 今井 「皆さん、落ち着きましょう。あと十秒もすれば戻ってきますよ」 美智子 「10、9、8」 一同 「7、6、5」 加納恭介、玄関から登場。 スーツ姿である。 加納 「御免下さ~い!」 一同 「ビックリしたぁ」 今井 「はい」 今井、玄関に行く。 加納、なにやら今井に説明している。 春菜 「鈴木、半年後に行って、すぐに帰って来るってどうして?」 美智子 「それはですね」 鶴見 「タイムマシンだからだよ」 春菜 「あー、なるほどね」 リサ 「え? 今の説明で理解したの?」 春菜 「えぇ」 リサ 「私は如月さんの頭の構造が理解出来ない」 今井と加納、憩いの場に来る。 今井 「皆さん、ちょっとよろしいですか?」 春菜 「何かしら?」 今井 「4丁目の結婚式場はご存知ですよね?」 鶴見 「あ~、あのボロボロでいつ潰れてもおかしくない?」 加納 「(咳払い)ウウン!」 鶴見 「(加納に)風邪ですか?」 今井 「こちらの方は、その結婚式場の方なんですが」 鶴見 「(加納に)こりゃ失敬」 美智子 「結婚式場の方が何か?」 加納 「はい、今度我が式場がリニューアルオープンするんです」 リサ 「へぇ、いつですか?」 加納 「一年後の予定です」 春菜 「な~んだ、まだ先の話じゃない」 鶴見 「で、それが何?」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加