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安原
「聞けば聞くほど分からない。噛み砕いてお願いします」
加納
「結構噛み砕いたつもりなんですけど」
安原
「もっと」
加納
「簡単に言うと、誰も未来の出来事なんか分からないんだから、未来に行って何をしようと、歴史を変えた事にはならないと思います」
安原
「（分からなくて）もういい！」
安原、共同便所に退場。
加納
「散々説明させておいて。あっ、そう言えば、トイレの鍵壊れてますよ」
玄関の外、眩い光が放たれる。
安原、玄関から登場。
青いネクタイをしている。
安原、恐る恐る憩いの場に入る。
加納
「（安原を見て）あれ？ 今トイレに入りましたよね？」
安原
「誰だ！」
加納
「誰だって、今話してたじゃないですか」
安原
「クソー！ 見られてしまった！」
加納
「ひょっとして、かくれんぼだっんですか？」
安原
「今日は、いつ？」
加納
「今日は今日です」
安原
「何月何日？」
加納
「○月△日（半年後）ですけど。どうやってトイレから脱出したんですか？」
安原
「成功したんだ」
加納
「おめでとうございます。凄いイリュージョンですね」
安原
「半年後に来たんだ！」
加納
「半年後？」
安原
「そうと分かれば戻らなくては」
加納
「トイレにですか？」
今井と木下、上手から登場。
今井
「安原さん、見てあげて下さい」
安原
「あっ。（不自然に身を隠す）」
今井
「どうしました？ （上手に向かい）どうぞ」
鶴見、上手から登場。
白いタキシード姿である。
今井
「七五三みたいでしょ？」
鶴見
「誰がトッチャン坊やだよ！」
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