5人が本棚に入れています
本棚に追加
鶴見
「今更難癖つけるなんて、女々しいヤツだな」
安原
「(頭を抱え)なぜだーっ!」
春菜
「安原、落ち着きなさい!」
加納
「大丈夫ですか?」
今井
「すいません。誰にするか決まるまで色々揉めましてね」
加納
「こちらとしましては、どなたでも構わないのですが」
安原
「ふざけるな!」
加納
「別にふざけてませんよ!」
今井
「(加納に)あまり刺激しないで下さい」
安原
「鈴木さんはこれでいいんですか?」
美智子
「確かに私もウェディングドレスを着たかったけど、しょうがないわ」
安原
「鈴木さんも?」
美智子
「泣く泣くお嬢様にお譲りしました」
安原
「泣く泣くって、いつの間に鶴見さんはモテたんだ?」
鶴見
「(キザに)サクサクいこうぜ」
安原
「サクサクいけるか! 鶴見さんは相手が朝日奈さんじゃなくてもいいのか?」
鶴見
「そりゃあ、本当ならそれが一番いいけどさぁ」
安原
「だったら信念を貫け! 最後まで諦めるな! 妥協するな!」
春菜
「……妥協って、どういう意味?」
安原
「(慌てて)すいません。そういう意味ではないんです。しかし……朝日奈さんは、どうなんですか?」
リサ
「私はいいです」
安原
「いいって、どっちの?」
リサ
「だって、しょうがないもん」
安原
「その口振りは、未練があるんじゃありませんか?」
リサ
「あるっちゃあるけど、ジャンケンで負けた私が悪いんだし」
安原
「ジャンケン!? ジャンケンって、あのジャンケン!?」
リサ
「他にあるんですか?」
最初のコメントを投稿しよう!