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ほんのり夕焼けに染まった海を見ながら昔懐かしい歌が
流れて行く・・・ただ彼女の泣き声とともに・・・・
そして曲も終りしばらく車の中で静かな時が流れた・・・
ふと窓の外を見たら薄暗らくなった空に オリオン座が
輝きはじめている・・・
それを見ながら・・自分も 考えた・・・・・・・
このまま隣にいる彼女を抱きよせキスするか・・・・・・
隣の彼女の名前を 昔のままの呼び名で呼んだ・・・
うぅん・・・目を真っ赤にした彼女が振り向いた・・ ・・
俺は そんな彼女をそっと抱きよせ・・そして・・・・・
キスするストリーが頭に浮かんでいた・・・
いつの間にか自分自身が溺れかけているじゃん・・・
何も言わず車のエンジンをかけ 車を走らせた・・
いつの間にか昔の付き合っていた頃の自分とシンクロしている
この雰囲気から逃れるように・・・高速を飛ばした・・
高速湾岸線を幕張で降り 一路彼女を送るべく
海浜幕張駅へ向かった・・・
そこで気づいた・・・
ディナー食べてないから お腹空いていることに・・
彼女に笑いながら言った 御飯食べて行こうか・・
彼女もニコッと笑いながら・・うんと・うなずいた・・
車を駅前パーキングに止め ビジネスガーデンまで 二人で歩いた
そして いつの間にか手を握っていた・・・・
しかも ためらいなく握っていた・・まっ今だけと自分に言い聞かせ・・・・・
二人でビルのレストランに
入った・・・
食事しながらいろんな話をし意外と楽しい時間が過ごせ
時間だけが過ぎていく
店の人にすみません ラストなんですがと言われ・・
二人であたふたと荷物を持ち 店をあとにした・・・
幕張の駅前通りを 二人で手を繋ぎながら駅まで歩いて
行く
傍からから見たら恋人同士にしか見えないだろうと思った
駅まで歩く途中彼女が言った
車に荷物忘れたから
取りに行こう・・・
二人で車に戻り 俺が彼女の荷物を探した・・でもどこにも無い
彼女も反対のドアを開け
探した・・・・
ホントに無いねー・・・・・あっ 会ったよ・・・
と彼女が言った・・・・・・
えっどこ？・・・・と顔をあげ彼女を見たら・・・
キスをされた・・・・・・・首の後ろに手を廻し引きよせられた・・
心のなかはうれしいような まずいような複雑な心境・・
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