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閻は手加減の度合いをミスったかと言いながらこれといって行動を起こさないので鉄也は慌てて近づいて仁の安否を気遣う。
「失神してる。どうします?」
哲也は仁が失神程度で済んだ事に胸を撫で下ろす。
「医務室に連れてけ。」
閻は悪びれる様子もなく鉄也に命令する。
鉄也はそれに従い仁を担ぐ。
そして、閻の指示を仰ぐ。
「でこの後、どうすればいいすっか?」
「自由にしてくれ。測定の結果はまぁ、良かった。」
適当だなと鉄也は思う。
「いや、口頭すっか?」
「あぁ、この測定は仁を見る物だからな。まあ、仁にはまぁまぁだったと伝えといてくれ。じゃあ、俺は行くぞ。」
と言ってその場から立ち去る。
静寂が訪れる。納得がいかずその場に立っている鉄也だが失神した仁をそのままにしとくのもよくないのでとりあえず仁を医務室まで連れていくことにした。
こうして、測定は終了する。
(腹減った。こいつが起きたらメシにでも連れってか。)
とその場を後にするのであった。
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