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閻は仁と鉄也に言う。
「記録は終わった後に教える。」
と言うのも仁のモチベーションを下げないためだ。仁はアドノマリーと言っても力が弱くどちらかと言うと今は限りなく人間に近いと閻が判断したからだ。
アドノマリーの鉄也と比べれば仁は凹んでしまい後の測定に少なからず影響がでてしまう。
「鉄也からやってくれ。仁の手本になるようにな。」
鉄也は頷き機材の前に近づく。その機材から2メートルぐらい間を開ける。
鉄也は左足を前に、そして右足を後ろにして立つ。
それを閻は確認すると、いいぞと言って小さい電子手帳を取り出す。
閻の合図を聞いた鉄也は右足に目一杯力を入れて地面を蹴る。2メートルあった間が一瞬にして無くなる。
右の拳をクッションに打ち込む。
バギャーン!!
その破壊的な音を聞いた仁はスゲーと思う。
閻は手元の電子手帳で測定結果を確認する。
電子手帳に印された数値。
(1357キロか・・・)
大体ヘビー級のボクサーのストレートが300キロと言われている。
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