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大体の測定は終わった。握力、腹筋、柔軟性、体力、跳躍力の測定値を測ったところ、鉄也の数値は完璧と言えるものだった。
一方、仁の測定値はどれも普通だった。ただ柔軟性に関しては仁は鉄也より高く、体力は鉄也と同じぐらいあった。
(アドノマリーである鉄也と同じ数値があるな。仁が目覚めればさらに伸びるな。しかし・・・他がな。何つーか、一部の能力が特化し過ぎなんだよな。とりあえず休憩させて残ってる物を終わらせるか。)
仁の評価は微妙だった。
「おい。お前ら休憩だ。適当に休んどけ。」
と閻はタバコを出して火を点け口に加える。
それを聞いた鉄也は、その場を離れて扉から外へ出ていく。
仁は鉄也のあとを着いて行こうとするが鉄也に誘われてないのでその場に残る。
閻と2人きっりになってしまい仁は気まずくてしまう。
そんな仁の心中を察して閻は仁に話し掛ける。
「おい。」
「はい?」
閻の口が開くのが分かっていたのですぐに返事を返す仁。。
閻は何を話そうか考えアドノマリーと人間の肉体について話すことにする。
「仁、お前はアドノマリーと人間の力の差がどれくらいか分かるか?」
と聞く。
しかし、もちろんエリスや角松からはアドノマリーの事を聞いたがそこまで詳しく聞いていないので分からない。
アドノマリーの本質、事態 すら知らない。
「いや、分かりません。」
素直に仁は答える。
そうかと言って閻は仁に話し始める。
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