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「分かりやすく言えば解放モード+昇華モードだ。わかっか?これがアドノマリーの強さだ。」
説明を終えた閻に仁はふと疑問をぶつけてみた。
「あの、ちょっと、質問していいですか?」
「構わんぞ。どんとこい。」
「はい・・・その昇華モードって一人一人違うんですよね?」
「ああ、でもな発現しやすい能力もあるから全員が全員、違うわけじゃねぇんだ。つまり、鉄也みたいな奴らは何人かいるってことだ。」
「そうなんですか・・・あの、昇華モードの能力はどうすれば分かるんですか?」
「そうだな・・・・」
と腕を組んで思い出すよう自分を例にして語る。
「俺がオーラを昇華して能力を得たのは20歳だ。それまで、俺は自分の能力が分からなかった。俺と同期の奴らはここに入る前に昇華モードを会得し、能力を得ていた。まあ、それは、昇華させたオーラを体に着床させ、身体を強化させる能力だから、早く昇華モードに成れただけだ。」
仁になぜ身体強化の能力が早く分かるか疑問に思う。
よく分からなそうな顔をしている仁を見て鉄也は親切に捕捉する。
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