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「身体強化の能力は、アドノマリーの中で一番多い能力なんだよ。つまり、その兆候が分かりやすいって訳だ。」
鉄也は丁寧に仁に教える。
｢兆候って？」
｢能力が目覚める前兆みてぇなもんさ、身体強化の能力の兆候は知られているから、イメージしやすいって訳。あ、イメージつーのは、能力が目覚めたばかりの奴がする方法な。オーラを昇華し能力を発現させるにはオーラをコントロールしなければならねぇんだ。だけど、その感覚がイマイチ分からないんだ。俺もそうだった。俺の能力も比較的多く、その兆候も見れた。オーラを鉄と言う物質に昇華させる能力、物質変化だ。最初の内はオーラをコントロールすることが出来なかった。でも、物質変化の能力だと分かっていたから、イメージ出来た。まず、俺は鉄の玉をイメージした。何ヵ月もな。そうして遂にオーラを鉄の玉に昇華させれることに成功した。そして、次に大剣をイメージしこれも昇華出来た。これを繰り返していくうち、感覚を身に付ける。そうして、イメージでなくオーラをコントロールして、昇華できるようになるわけだ。」
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