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「護送には6時間かかるが車を使った。
スパイが外から見られないためにな。
だが結果は車で護送中に殺し屋から襲撃を受けた。タイヤを狙撃銃でパンクさせられたんだ。ガードレールに突っ込んだが車の被害はパンクだっだけだったからタイヤをすぐに変えれば何の問題もなかった。」
鉄也が口を挟む。
「車の動きを止めたってことは奪還か・・・」
仁は鉄也の顔を見る。特に理由はない。
鉄也は閻の話が長くなると思ったのである程度こちらで話を進める。
鉄也は閻に出会ってからよく長話に付き合わされた。鉄也が疑問に思ったことを聞くと、必ず閻の口から解答が出てくるのに30分は普通にかかる。
だからそれを知っている鉄也は閻と話すときには、分かり切っている事を口を挟み自分なりに要約をする。
その事に関して閻は全く気にしていない。むしろ嬉しい。自分の言っている事を聞いているので全然構わない。
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