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「その人の性格とか武器の好みとか分かれば・・・ですけど。」
閻は思い出す。殺されそうになる前の事を。
顔はまだ幼さが残る少年だった。ちょうど仁ぐらいだ。ルーキーだっただろうと閻は考えている。
「仁、お前だったらどうする?今のお前なら・・」
と付け加える。
仁は少し考える。
「状況を付け加えると、車の窓は黒で外から見えんが、その中にはスパイがいることは知っている。どうする?」
聞いている鉄也は誘導してんじゃん、と心の中で呟く。
「車を止めたのを確認したら、車の前まで行きます。パンクしたまま動くかも知れないので。
そうすれば、中の人は多分出てきて俺を排除するはずです。」
仁が行った所で潰されるのは目に見えていた。
「いいぞ、続けろ。」
この2人のやり取りに呆れてきた鉄也は
「ちょっといいすっか。それじゃあ、分析もくそもないすっよ。師匠が誘導しすぎすっよ。それにお前ならどうするって、ヒントじゃないすっよ。 車を止める所まで読めれば上出来すっよ。」
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