訓練

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「それは水だ。」  「・・・ウォーターカッター・・・」  「そうゆうことになる。二重能力だ。しかも水を刃に変えるときている。かなりのもんだ。」 仁はそれがかなりすごいのかよくわからない。質問しようか迷うが後で聞くことにした。 「そして、ナイフを横一線に振った。これは、ヤバイと感じた俺はその瞬間にドアをぶち破って外に出た。なんとか刃が俺を襲う前にだ。。車の見た目はなんともなかったが後になって車が真ん中から上が外れるようになっていたらしい。間違いなく俺がそこにいたら上半身と下半身が別れていただろう。まぁ、いい、話を戻す。車を呆然と見ていた俺の後ろに殺し屋が立っていた。それに気付いていない俺にナイフを振った。その瞬間に俺は殺し屋の殺気を感じ横に飛び、上から襲いかかってきたナイフを避けたが、左の肘から下を斬り落とされた。おびただしい出血、奴の強さ、俺はその場に膝を着き恐怖していた。そうだな、あの時の恐怖は忘れることはないだろうよ。それを見て殺し屋は俺に近づきナイフを天に上げ、それを下げた。とどめを刺すつもりだったのだろう。俺は恐怖から死を感じた。まるで時間が止まっているかのようだった。刃がスローで俺に向かうのが分かった。」  仁と鉄也は黙って聞く。  「刃が俺の頭に触れる瞬間・・・それが来た。」 「それ?」  「覚醒だ。身体中が燃えるように熱く、血管が沸騰しているかのようだった。頭の中に何が流れ込む。そして、俺に脳内に星が爆発するビジョンが流れ込む。と同時に俺を中心とし爆発が起こる。周囲のものが激しく吹き飛ぶ。勿論殺し屋もだ。スパイは離れた場所でぶっ倒れていた。状況が理解できず混乱していた俺に声が聞こえた。いや、頭に直接かもしれん。」
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