クリスマス

5/8
2281人が本棚に入れています
本棚に追加
/143ページ
もう、よしゆきを裏切ったらダメだと。 私が今まで啓太にされて、傷ついたり、悲しかったりした事をよしゆきにしてるんだって思ったら、もう啓太には会わないほうがいいと思った。 それに啓太にとって私は客でしかない。それ以上でも以下でもない。 店に来させる為に外で会ってるんだって思った。じゃなかったら付き合ってるときに、今みたいな事できたと思うし。 電車に乗りよしゆきの家に向かう。 一緒に住んでるけど、最近すれ違い。 今日も帰っても仕事で居ないだろうな。 家に着いたら、よしゆきはまだ居た。 『ハニーお帰り。』 『ただいま。あれ仕事は平気なの?』 『今から支度して行くよ。今日休みだったの?』 『あっうん。ツリー見に行ってた。』 『誰と?客?』 『うん。』 『客とかよー(笑)大変だなー。キレイだった?』 『キレイだったよ。』 写真を見せてあげた。 『キレイじゃん。クリスマス店に来る話しだけど、24日来いよ』 『絶対?』 『みんな彼女呼ぶのに、お前来なかったら変だろう?』 『はいはい』 『嫌なのは分かるけど、一緒に居たいけど仕事なんだからそこは我慢してよ。マジで』 『分かったって言ってんじゃん。』 『何が欲しい?』 『CHANELの時計』 『白だっけ?』 『うん。でも高いから何でもいいよ』 『いいよ。買ってやる。いつも寂しくさせてるしね。だからお詫びもかねて』 『無理しないでよ』 『うん。』 よしゆきはお風呂に。 その隙に啓太にメールをした。 『今日はありがとう。ツリーキレイだったね。会えて良かったよ。それと、もういいからね。外で会わなくて。別に外で会ったりしなくても、sweetに行きたいと思ったら行くから。変な色とかしなくていいから。でも今日は楽しかった。ありがとう。またsweetに行く時に連絡するね』 sweetのみんなは好きだから飲みに行くのはいいけど啓太と外で会ったりはもうしない。 そう決めた。 よしゆきはシャワーから出ると急いで髪をセットして仕事に行ってしまった。あまり一緒にいれないし、最近はどこにも行ってないけどなんか普通に仲がいい。 もうすぐクリスマス。
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!