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一瞬時峰は
「は?」
と間の抜けた顔をし、ぼそっと、
「使えねぇ。」
と呟いた。
「ちょっと!
今日はたまたまよ。
っていうかなんでこんなアポなしで来て勝手に話進めて勝手に落胆してんのよ。
私時峰君のお母さんじゃないのよ?」
ムカついて声を荒げてしまった。
「悪かったよセンセ。
ヒスは美容に悪いよ。
ほら、帰るから。
ごめんね。じゃ…」
ガチャ
時峰が帰ろうと、内側からドアを開けた時、
ぐ~。キュルルルル~。
これまた活字で出てきそうなほどの音が鳴り響いた。
ばっとお腹を押さえる。
…私が。
「…えーっと、うちで何か作りましょうか?
センセ。」
「…はは。
わぁ、うれしい。」
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