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永井「和仁君、喜代、このまま二人で都心で暮らさないかい?三月君の事は芦屋君に頼もう、そうすれば二人で暮らしていけるだろう?」
思わぬ提案に驚く和仁に対し、喜代は机を叩いて立ち上がり
喜代「ふざけるな!俺が留まればって話だ!和仁をこんな薄汚い都心に巻き込むな!」
キッと永井を睨んでは拳を握りしめ言い放ち、声を荒げ
和仁「…国長、すみません、私は、三月をほかってなんて出来ません」
握り締めた喜代の拳に手をやると、立ち上がり、永井に頭を下げては提案を拒否し
永井「…そうか、そう言うと思っていたよ、試す事をした、すまないね」
和仁が頭を上げ永井をみると、苦笑いしつつも、嬉しそうな永井の表情に、喜代と和仁は顔を見合わせ、首をかしげ、再び永井を見ると
永井「なに、弟想いの優しいお兄さん、と、聞いていたからね、ホッとしているだけだ、さてそろそろ集まる頃だ、行こうか」
そう言うと、腕時計を見て立ち上がり、やはり嬉しそうに話すと、出入り口を開けた
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