知らない部分

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喜代「都心かぁ、久々だけど変わってないな」 半ば楽しげな喜代に、少し苛立ちを感じながら喜代に案内されるがまま、ただ歩いていると…知らない喜代の一面が見えて、焼きもちと嫉妬心で心が埋め尽くされた …来なければ良かった… そう、勝手に落ち込み俯いていると喜代が急に止まって、軽く微笑むと 喜代「着いたぞ、俺の家」 言いながら指を指すその先には、40階以上はあるだろう…言わば 高級高層マンション 都心って感じがする 和仁「でかい…」 言葉にならず、一言だけ放つと喜代は苦笑いしていた、そう言えば喜代から都心の話をされたことも、聞いたこともない。 喜代「な、俺さホントは…ここに和仁だけは、連れて来たくなかったんだ」 いつになく真剣な表情を浮かべ言う喜代に、なんとなく 和仁「大丈夫だよ」 微笑み言ってしまった… 喜代「はは、毎度察しが良いな…有難う」 呆気にとられた顔をしながらも、軽く笑うと喜代はお礼を言った…そんなつもりじゃなかったのに。
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