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数分して喜代は、甘い香りのするカップを二つ持って来た
喜代「ホットココア、温まるし落ち着くぞ」
隣に座ると、ニッコリ笑い差し出してはズズッとすすり飲んだ
和仁「…有難う…」
ふうーと、息を吹きかけ冷まして少しずつ飲んでいると、喜代はカップを置き
喜代「俺さ、ここ嫌いなんだ」
遠い目をしながら喋りだした
喜代「ここに来る事になって、和仁と離れて…最初はなんとかやってたんだけとよ、三月の手紙見てさ決心ついて会長に直々に言いに言ったんだ、ここ辞めてでもほかってでも、帰るって…有り得ねぇだろ?…俺が会いたい分、和仁は?って考えたら何も手につかなくてビックリだった、はは」
苦笑いしながら、自分の気持ちや思ってた事を口にするなんて、どれだけ勇気がいるんだろう…喜代は、大人で俺は…
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