3人が本棚に入れています
本棚に追加
「やだ違うわよ。国の外に出て旅するの。もちろんラウドも一緒だからネ!」
そう言って天使の笑顔でラウドの背中を ばん!! と叩いたその時、遠くで日没を知らせる鐘が鳴り始めた。
「キャーまずい!ヤバイ!!もう こんな時間!?じゃあねラウド!明日の朝 旅仕度してここに来て。ちなみに他言無用だからね~!」
釘をさしながらラピスは既に駆け出している。
去って行く。
何か素敵なプレゼントを渡すように押し付けられたモノはつまり、家出予告なのだった…。
上下しながら小さくなってゆく影が兎みたいだなぁ…などと関係のない感想をぼんやりと抱きつつ、取り残されたラウドは思った。
天使の顔した
悪魔と……
最初のコメントを投稿しよう!