ペガサス姫と仲間①

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  「やだ違うわよ。国の外に出て旅するの。もちろんラウドも一緒だからネ!」   そう言って天使の笑顔でラウドの背中を ばん!! と叩いたその時、遠くで日没を知らせる鐘が鳴り始めた。   「キャーまずい!ヤバイ!!もう こんな時間!?じゃあねラウド!明日の朝 旅仕度してここに来て。ちなみに他言無用だからね~!」   釘をさしながらラピスは既に駆け出している。 去って行く。   何か素敵なプレゼントを渡すように押し付けられたモノはつまり、家出予告なのだった…。     上下しながら小さくなってゆく影が兎みたいだなぁ…などと関係のない感想をぼんやりと抱きつつ、取り残されたラウドは思った。                     天使の顔した          悪魔と……                
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