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木の葉をすかして
さしこむ朝陽が地面にまだらの模様を描いている。
森の中を二人は賑やかに歩いていた。
「だーかーらぁ、何度も言ってるぢゃない。このまま世間知らずな大人になっちゃったらお母様に合わせる顔がないでしょ。ラウド責任取って謝ってくれんの?」
無茶な上に脅しまで入っている。
「だからって何も家出する事ないだろ?君は僕みたいな一般人とは違うって事、分かってる?!」
鼻歌を歌いながらラピスはどんどん歩いていく。
「大丈夫よ、弟にはちゃんと話してきたから。絶対上手くいくって!…そりゃあ…ちょっとは驚いてたけど。」
昨日の夜中の事である。
ラピスは弟、ウルの部屋を訪ねていた。
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