ペガサス姫と仲間①

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  「ラピス姫さま、ご機嫌麗しう存じます」   右手を胸にあて深々と頭を下げる。 金髪に近い茶系の髪が夕暮れの光に映え、輝いている。     「もう、そ-ゆの止めてって言ってるでしょ ラウド!」   ラピスは口をとがらせた。   こんな小さな国で "姫" なんて呼ばれる事は少ないのだ。 幼なじみにそれを言われちゃ何とも心地悪い。     ラウドは笑って言う。   「ごめんごめん。でも実際、僕は庭師で君は姫なんだから間違ってないよ。」   ラピスは上目に睨んだ。 少しばかりふくれている。     ラウドと呼ばれた少年は、城お抱えの庭師を継ぐ アルフィス家に生まれた。 幼い頃から父親にくっついて城に出入りしていた彼は、ラピスにとって城外の たった一人の "友達" と呼べる存在になっていた。   最もラウドが抱く ほのかな想いに気付いてはいないのだが。    
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