二人がかりで

6/17

23人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
その間に奈美江おばちゃんは、玄関に行き、私がこの家から一歩も逃げられないように引き戸に鍵をかけ、薪ストーブの回りには、ブルーのシートを敷いて、その上から防火用のマットを敷き、薪ストーブの傍には、継母が持って来たロープや火箸それに木の棒、奈美江おばちゃんの家に有った火挟み等を並べ、ストーブに薪の補充をして準備をしたのです、そして継母と奈美江おばちゃんは、各自それぞれ自分達が吸っているメーガラの新しい煙草と手をつけた煙草の2箱を手に持ちストーブの左右に胡座をかいて座り、煙草に火を付け、いよいよ折檻が始まるのです、まず継母の第一声が飛びます、(継母=由美子っ!)(私=ハイ)(継母=チョット此処へお座り)と言ったのです、しかし私は、継母と奈美江おばちゃんが座ってる所には、恐くて行く事が出来ないでいると又、継母が(継母=由美子っ!サッサと此処へ来て座れって言ってるのが解らんのかっ!(私=ゴメンナサイお継母さん、ゴメンナサイ、今日だけは、許して、二度とオネショは、しないから、お願いお継母さん、)と体を震わせ、半べそをかいていると、今度は、奈美江おばちゃんが目を吊り上げ、くわえ煙草で私の所へ来ると(奈美江=お前いい加減にしれよっ!)と言い、私の手を掴み、くわえていた煙草の火をいきなり手の甲にジュウッと押し付け揉み消したのです、(私=ギャァッ、熱っつぅいっ、熱っぅいっ、ゴメンナサイおばちゃん、エ~ンエ~ン、)(奈美恵=何で素直に言う事が聞けないのよお前は、)と言いながらビンタと蹴りの嵐が続き、そこへ継母が火挟みを持って加わり、私の腕を掴んで立たせて体中を叩いたのです、(継母=ホラっ立て由美子っ!バチンバチン、何おだってるんだコラッ!バチンバチン、)(私=ア~ン痛いっ、ア~ンア~ン、痛いヨ~、ゴメンナサイお継母さん、(継母=煩いっこのガキっ!バチンバチン、バチンバチン、何で素直に言う事が聞けないのよっ由美子っ!バチンバチン、バチンバチン、)(私=もぅしない、もぅしない、痛いっ、痛いっ、ゴメンナサイ、エ~ンエ~ン、痛いよぅ~、ア~ンア~ン、)(奈美恵=何時までもギャァギャァ、ギャァギャァ、煩いんだよっ、お前が悪いんだろぅ!素直にならないから、泣けば許して貰えると思ったら大間違いなんだよっ!)(私=エ~ンエ~ン、ア~ンア~ン、)(奈美恵=泣くなって言えばよけい泣くのかっお前は!
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加