prologue

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まぁそんな訳で、俺も佳奈の隣でライトノベルを開いてみた。 ぱら――… 「ふむ。」 なかなか面白そうで俺にも読めそうだ。 特にこの解説文が主人公の口頭文なのがいい味を出している。 俺が言えたもんじゃないが、こんな素人でも面白いとわかるノベル。売れて当然と言うべきか…… と、そんな事を考えているうちに降りる駅に着きそうになっていた。 「………」 佳奈はまだノベルを読んでいる。これもいつもの事だ。 「ついたら教えて。」 が朝の挨拶代わりになっているくらいだしな。
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