prologue

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「また夜更かしした?」 「してない。」 「でも眠たそうな目してるけど…」 「生まれつき。」 「ん。だったら良いんだけど。」 「どうして?」 「ん…――倒れたら心配だし。」 「自己管理はできてる。」 今の会話から俺の気持ちを読み取って頂きたい。 さっきのとおり、彼女は必要な事しか喋ろうとしない。 それもド真ん中に豪速球で投げてくるから会話のネタを朝使い切ってしまうと、もれなくその日の会話はここで終了となってしまう訳だ。 あいにくだが佳奈から話し掛けて来ることは殆ど無い。
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