-女の影-

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そして、それに追い打ちをかけるように亜紀は言う。 「このままじゃあの子に斗真くん、本当にとられちゃうよ! 美奈、それでいいの?」 わかってるよ… そんな事は十分わかってる。 ただ勇気がないだけ。 あいつが…まだ私の事を好きでいてくれてるのかも自信ない。 そんな事を考えてると、亜紀は私の気持ちを見透かしたように言う。 「私は、やっぱり斗真くんは今でも美奈だけだと思うけどね! あんなに美奈美奈言ってたやつが、そう簡単に心変わりするかな? 美奈、頑張れ!」 「あきーー!」 私はそんなふうに亜紀が言ってくれた事が嬉しくって、思わず亜紀に抱きついた。 亜紀は笑ってたけど… 私…頑張るよ。 私はついに気持ちを伝える事を決意した。
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