-彼-

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帰り道… 「なぁ、美奈…本当あいつには気をつけろよ。 俺…実は美奈をとられるんじゃないかって…少し心配。」 駿くんは私を見て言う。 そんな私は駿くんに言った。 「大丈夫だよ? 私が斗真くんに傾くなんて絶対ありえない。 第一、斗真くんは本気で私の事を好きな訳じゃないよ!」 そう、あいつはそういう奴。 私にだけじゃない。 色んな女の子をこんな風にくどいているんだきっと。 「そっかな…。 俺は男から見て、あいつはなんだか本気な感じがする…。」 駿くんは、すごく心配そうな表情で言う。 駿くん… そんな心配しなくっても本当に大丈夫だよ。
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