小さな勇気を君に贈ろう

プロローグ

まぁまぁ、そうがっつかないで下さい。クッキーはいかがですか？ 珍しい物が手に入ったのですよ。

さて、と……どこまで話しましたか……あぁ、そうだ。『魔法の素』の話でした。いやはや年は取りたくないものです。

私達の魔法に必要なものは信じる気持ちや真っ直ぐな心など小さな物は沢山ありますが、一番大きく一番小さいもの……『ほんの少しの勇気』です。

私達はそれをお客様に提供しておりました。

いぇ、お金などは不要です私達には最も不必要なものですから。