102人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は一人で行動することが多
い。別に友人がいないわけで
はないが、一人でいる方がな
んとなく俺は好きだった。
授業の準備を済まし、俺はい
つものように席で読書。
周りも俺のこういう所を知っ
ているから、ベタベタと引っ
付いてくるような事はしない
。(もっとも、入学当時は女
子どもの取り巻きは半端無か
ったが、俺が振り撒いた)
──────ガラッ
教室に入って来る、一人の若
い教師。
「あ!忍足先生だ~!vV」
「かっこいいーっvV」
途端に女子が騒ぐ。
……うるさい。
教師───忍足は(確か下の
名前は侑士、だっただろうか
)はニコリと笑う。
「まだチャイム鳴ってへんけ
ど…早よ着いてもうたわ。誰
か先生の相手したってやー」
人受けの良い笑顔。そしてこ
のノリ。
顔もかなり整っている(俺ほ
どじゃねぇけどな)。
これで女子にモテない方がお
かしいというものだ。忍足の
その発言を聞き一気に女子が
奴の元に集まる。
最初のコメントを投稿しよう!