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“あかん…やっぱ…今日は無
理……！”
「あ、あんな…！俺用事あん
の忘れとってん！！悪いけど
先帰るわ！ほな、またな！」
やたら早口で話した後、忍足
は跡部の返事も聞かずにそそ
くさと帰っていったのであっ
た。
“また逃げてもうた…明日か
らや、明日から！”
その頃の跡部は。
「あー……やべぇな…」
教室で一人、ニヤニヤしてい
るのであった。
“─アイツ、可愛すぎじゃね
ーのか…？顔真っ赤にしやが
って…反応良すぎだろ…”
“…つーか…………”
“考えてる事、バレバレだっ
つーの”
そう。
忍足の作戦は跡部のインサイ
トによってバレバレだったの
だった。
“明日は何してやろうか”
良からぬ事を考えながら、跡
部は教室を後にした。
【甘い甘い、逃走劇。】
（もうとっくに、捕まっている）
END.
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