【鍵ウサギ】

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鍵をかけたまま   開かない扉    飛び回って   沢山の鍵を見つけてきたけれど  扉はまだ開かない 独りが嫌いで  1人が好きな  鍵ウサギ   人が大好きで  人が大嫌いな  僕は黒い鍵ウサギ   大切なモノを閉まっていた気がする  大切なモノを閉じ込めちゃった気がする  それがナニカはもう解らないけど  鍵をかけたまま   開かない扉     僕が大切にしてた  何番目かの僕   僕が嫌いだった  何番目かの僕   淋しくて   弱虫で  でも  優しくて   正直だった  強くなった僕  強くならなきゃ 生きていけなかった僕   大切なモノを閉まっていた気がする  大切なモノを閉じ込めちゃった気がする  それがナニカはもう解らなくていい   僕は自我の扉の前で唄う 僕は黒い黒い 鍵ウサギ 初めて唄うのに懐かしい歌 ずっと昔から知ってた気がする 優しい歌 鍵を探して 飛び回ってきた  僕が大切にしてた  何番目かの君   僕が嫌いだった  何番目かの君  それぞれが 1つずつの鍵をくれた きっと きっと 泣いてた君はきっと僕  醜く見えた君はきっと僕  愛おしく思えるのは  キミがきっと   何番目かの僕だから  夜に溶けてしまうほど  僕は黒くなってしまったけど  まだ覚えてるんだ 僕が僕である歌 君が君でいい歌 扉の前で唄う  ずっと昔から知ってた気がする 優しい歌 いつかの僕に聴かせる様にいつかの君が眠れる様に  今日も 扉の前で唄うよ  それは  懐かしくて  優しくて  切ない  歌  ずっと 忘れてた 忘れられない歌
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