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「カイル!?ちょっ、ま―――」
「待てねーし。これ以上まだ待たせるわけ?アゲハの鬼」
アゲハを壁際に追い込み、ツーっと布越しにそのしなやかな脚を、形を覚えようとするかの様に撫でる。
褐色の肌のせいか、カイルがほんのり頬を紅潮させているなんて、どういう状況なのか理解できなくてあわてている事を差し引いてもわからないだろう。
「アゲハ…アゲハ、会いたかった…」
脚をなぞり、脇腹をなぞり、鎖骨、首…
頬を包み込まれ、親指で軽く唇をなぞられる。
「会いたかった…」
「…カイル?」
カイルの泣きそうな笑顔にアゲハは困惑する。
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