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「そんな顔すんなよ。笑って?アゲハの笑った顔が一番好きなんだ」
「カイ―――ぅひっ!!」
カイルと呼ぼうとした時、いつの間に滑り入れたのか、カイルの大きく成長した手の平がアゲハの脇腹をくすぐる。
「や、やめ、ひゃは!テッメ、カイル!!やめろって…ヒヒヒッ!」
「ゼッテェやめねー。お願いされたら考えてやらない事もねぇけど?」
「っのクソガキ!っふ、ならこれでもやめねぇか?」
そう言ってカイルの脇腹をくすぐりだす。
「ひは、ハハハ!アゲハ、やめろって」
「ははは!」
お互い涙を滲ませながら笑いあう。
先にくすぐられたのもあってか、ヘバったのはアゲハが先だった。力の抜けた脚では体を支えられなくなり、ズルズルと壁伝いに倒れ込む。
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